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Novel 悪魔の泉


ベッケルハイン群の北西部に位置する悪魔村
Respect, Dutch illustrator Rien Poortvliet

Kobito Production
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2009年05月11日 | Comments(0) | Trackback(0) | Novel

Novel 悪魔の泉




「この水は飲んではならない。」今正に悪魔村の掟を破ろうとしていチョッキポキスの頭に村長の言葉がよぎった。しかし、何も好き好んで掟を破ろうとしている訳ではなく、好奇心を満たすための出来心でもない。掟を破ったものは2度と村へは戻れない事も、家族が周りから白い目で見られ肩身の狭い思いをしなければならなくなる事も十分承知の上での事だ。では、なぜそこまでしてこの薄気味悪い湿った洞窟の呪われた泉の水なんかを飲もうとしているのか。気でも違えたに違いない。と逆さまになりながら赤い目を闇に光らせチョッキポキスの血を隙あらば吸ってやろうと身構えているカギツメコウモリ達も思っているに違いない。しかし彼にはどうしても飲まなければならない理由があった。
ベッケルハイン群の北西部に位置するこの悪魔村は人口の大半がノワームである。元々は周辺にある森に生息するノーム達を捕まえ、旅の興行師達へ売りさばく悪徳商人達によって形成されたなんとも非道徳的な集落であったが、数百年前に起きた流感によって商人達は死滅し、この忌まわしい商人達の子孫を身ごもった流感の生き残りノームの手で新たに興され、その子孫である、人とノームとの混血が故に奇形として世に生を受けたフリークス(ノワーム)によって独自の文化を築いてきた曰く付きの村であった。そのため近隣の村からは気味悪がられ、人の往来はほとんどなく、たまに恐いもの見たさでやってくる間抜けな旅人もノワーム達により身ぐるみをはがれ、人足は更に減っていき、今では地図からも消され完全に隔離された悪魔村として恐れられる様になっていった。
その悪魔村でネズミ飼いの父と売春婦の母との間に生まれたチョッキポキスは明日16歳の誕生日を迎えようとしていた。

Kobito production
2009年05月11日 | Comments(0) | Trackback(0) | Novel
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